一般民事
無断で自宅に設定された抵当権の抹消に成功した事案
依頼者の親族が依頼者の実印を冒用して自宅に抵当権を設定し、抵当権者が突然自宅を訪れ債務の支払を要求してきました。
本訴に先立つ抵当権実行禁止の仮処分が認容され、その後の抵当権抹消請求訴訟でも請求が認容され、抵当権者の要求に応じることなく、無断で設定された抵当権を抹消することができました。
抵当権者が自宅を訪問して債務の支払を要求しており緊急性が高かったため、抵当権実行禁止の仮処分を申し立てつつ、抵当権抹消請求訴訟を提起して争いました。
本訴で大きな転機となったのは、実印を冒用した親族とコンタクトをとることができ、それまでわかっていなかった重要な事実関係が明らかになり、かつ、当該事実の立証に成功したことでした。
依頼者の親族とコンタクトをとるのに相応の苦労を要しましたが、粘り強く連絡を試みた結果、重要な事実関係の聴取へと結びつけることができました。
悪質なストーカーに対する損害賠償請求が認められた事案
被害者が、数年間にわたり、巧妙な偽装工作を伴う悪質なストーカー被害を受けてきたため、加害者に対し損害賠償請求訴訟を提起しました。
ストーカー行為の大半が加害者によるものであることを認めさせた内容で和解を成立させることができました。
この案件では、加害者が被害者に対し、執拗に上下関係を植えつけ自身を信じさせるような言動を繰り返しており、専門家目線では穴があっても、一見するとそれらしく見えるような偽装工作を多数行っていました。SNSも関連していたため加害者の特定も問題となりましたが、客観的裏付のある加害者の行為の不自然な点を逐一指摘し、全体として加害者によるというほかないという主張に結びつけ、最終的に当方が主張するストーカー行為の大半が加害者によるものであることを認めさせることができました。